キャットフード選びのポイント

誰でも不安なキャットフード選び

キャットフードを買う時、いつでも獣医の専門的なアドバイスをもらえるのなら安心ですが、実際には飼い主自身でどれを購入するか決めなければなりません。
インターネットで検索してみると、豊富過ぎるキャットフードの種類や情報に惑わされることもあるでしょう。
キャットフードは飼い主の判断一つで良くも悪くも猫に影響を与えてしまうため、慎重に選択する必要があります。
では、どのようなポイントに気を付けてキャットフードを選べばよいのか、例を挙げてご紹介いたします。

キャットフードを買う時のポイント

年齢に応じた食事を与える

猫も人間と同じように体質には個体差がありますから、フードを与える猫の年齢や健康状態にマッチしたキャットフードを選び、必要な栄養が体に行き渡るようにしてあげなければなりません。
運動量や代謝も年齢によって大きく差があるため、年齢に見合ったフードを選ぶ必要があるのです。そのために、日頃から猫がどんな風に一日を過ごしているのか観察することも大切です。

賞味期限は短すぎず長すぎず

天然無添加のキャットフードでは、約1年の賞味期限が設定されています。ドライフードに関しては、賞味期限が長いものほど酸化防止剤などの添加物が多く使用されている傾向にあります。また、酸化防止剤を使用していても賞味期限が近いものは既に劣化が始まっている可能性が否めませんので、賞味期限と原材料を確認する必要があります。
ウェットフードは、主に缶詰やパウチに密封され滅菌処理が施されていますので、酸化防止剤などの使用の有無に関わらず賞味期限は長い傾向にあります。

総合栄養食と記載があるものを選ぶ

猫のバランスの良い食事について総合栄養食を選ぶことは重要です。販売されているキャットフードには同じ猫の餌であっても「一般食」「療養食」「総合栄養食」「おやつ」というような区分があり、それぞれ栄養の配分が異なります。総合栄養食以外のフードは、総合栄養食と合わせて使用することが前提となっており、単品で与え続けると栄養が偏るので、記載には注意が必要です。

短期間で食べきれる量を選ぶ

フードは袋を開けた時から酸化が始まります。酸化が進むと、フードの味や質、栄養素などが劣化してゆきます。しかし、小分けタイプであれば酸化する前に食べきることが出来ます。
また、ドライフードであっても約10%の水分を含んでいますので、保存する場所の環境が悪いとカビが生えてしまいます。買う時は、開封後1カ月で食べきれる量を選ぶようにしましょう。

ドライフードとウェットフードの利点

ドライタイプのキャットフードの利点

ドライフードはウェットフードに比べ、食べながら歯垢を取り除ける利点があります。口腔衛生の為にもドライフードを普段から与えるのがよいでしょう。
また、商品のほとんどが総合栄養食のため、安心して毎日与えることができます。
病気の予防になるフードや、多頭飼い用、毛玉対策用など細かい悩みにマッチしたさまざまな種類があります。

ウエットタイプのキャットフードの利点

ウェットフードは腐敗や酸化の速度が早いのでマメに管理する必要があります。水分を取って欲しい時やおやつの他にも、口内のトラブルや老化によりドライフードを噛み砕けない時や病気の猫に消化しやすいものを与えたい時などにはウェットフードが最適です。。投薬したい時にも上手くウェットフードに混ぜると与えやすくなります。
ウェットフードは、ドライフードよりもグラム単位のカロリーが少ないので、たくさん食べたがる猫におすすめです。しかし、比較的高価なことと、一般食である可能性が高いことには注意が必要です。

注意点は人間の食べ物と一緒だという認識で

酸化した食べ物や痛んだ食べ物でお腹を壊したり、添加物の取り過ぎで不調をきたしたりする可能性があるといわれていることは、人も猫も一緒です。飼い主がきちんと食の安全を管理してあげましょう。

Copyright © キャットフードの基礎知識 All Rights Reserved.