どこか近くて遠いお話・・・不思議なハコを現世に送り届ける仕事を続ける、
泳げないカエルとおせっかいな天使とあくまのぬいぐるみは、
夏休みに不思議な声に呼ばれて海に来ていました。
「誰もいないね」天使が辺りを見回しながら首をかしげると
海と空の間にある橋が答えました。
「君たちを呼んだのは僕なんだ」橋は友達を紹介したいと言いました。
1人は自分の上にどこまでも広がる空。
1人は自分の下にどこまでも広がる海。
「僕はどちらとも遊ぶ事が出来るのに彼等は一度も遊んだ事がないんだ」
橋は少し悲しそうです。
泳げないカエルは少しだけ考えた後、答えました
「背中を貸してくれるなら協力しよう」
カエルは橋の上から釣り竿に海を引っ張かけると、
海はシャボン玉になって橋の上に昇ってきました。
天使は空に昇ってビンの中に空を入れて橋の上に降りてきました。